情報学教育研究会について

情報学教育研究会

概要

 情報学教育研究会は2002年に設立した情報科教育法研究会を源流とする20年以上の歴史を持つ学術研究組織です。情報学教育,教育の情報化をおもな研究対象とし,その振興および発展に寄与することを使命としています。会員・会友数は200名を超え,情報学教育の輪は全国に広がっています。

名称(和名)情報学教育研究会
名称(英名)Special Interest Group on Information Studies Education
所在地〒564-8511
大阪府吹田市岸部南二丁目36番1号
大阪学院大学 株式会社SFC内
代表横山 成彦
事務局長片山 史啓
理事数18名(10名以上25名以内)
刊行物発行人横山 成彦
刊行物編集人片山 史啓

会史

情報学教育研究会の歴史については,本稿のほか,沿革でも取り上げていますので併せてご覧ください。

情報科教育法研究会の設立

 2003年,全国の高等学校で情報科が新設され,年次進行により実施されました。その前年にあたる2002年03月16日,情報学教育研究会の前身となる「情報科教育法研究会」(JK研,情教研,JKK)を設立し,代表には松原伸一が就任しました。

 当時の資料によると,この日の14時より,滋賀大学教育学部(大津キャンパス)において,発起人会が開催され,その後,第1回理事会,懇親会が開催されています。

 設立時の規約と現在の規約を見比べてみると,当時から一度も変わることのない文言のひとつが「当面の間,徴収しない。」。個人会員から会費を徴収しないという暫定的な対応は,20年以上にわたり受け継がれています。

 情報科教育法研究会は,研究会や「情報科教育研究フォーラム」を開催したほか,情報科教育の発展に向けて,メンバーのみならず,多くの方々の協力により,「情報科教育研究Ⅱ:教科「情報」の実習事例」(開隆堂出版)を出版しました。

日本情報科教育学会の設立

 2007年12月23日,情報科を専門とする学会である「日本情報科教育学会」が設立されます。情報科教育法研究会はその発足に参画することとなりました。

情報学教育研究会として再発足

 2009年11月11日,文理融合の情報学教育をコンセプトとして,研究会の名称を「情報学教育研究会」(SIG_ISE,sigise)と改め,再発足しました。代表には引き続き,松原伸一が就任しました。

 当初は,初等中等教育一貫した体系的な情報学教育の実現に向けて,活動を行っていましたが,現在では,就学前教育から生涯学習までを対象としています。

 研究成果は毎年発行している会誌「情報学教育研究」などの刊行物を通して,社会に研究成果の還元を続けています。

教育情報化推進研究会の設立

 2010年07月29日,「教育情報化推進研究会」(SIG_EEP)を新たに設立し,代表には松原伸一が就任しました。「情報学教育研究会」とは姉妹組織の関係となります。

 情報学教育研究会は内容論を特化しているのに対し,教育情報化推進研究会は学校教育の情報化,すなわち方法論に特化させました。

 これは当時,新設間もない高等学校の情報「科」,そして情報「化」といったまったく同じ読み方であるそれぞれ異なる新しい潮流が,当時の時流では混同しがちな状況であったためです。そのため,あえて内容論,方法論それぞれに特化するふたつの研究会が組織され,それぞれの分野の研究を進めることとなりました。

教育情報化推進研究会の統合

 2020年04月01日,情報学教育研究会に教育情報化推進研究会を統合し,ひとつの研究会になりました。

 統合の理由は,情報学教育,教育の情報化双方における環境の変化があげられます。

 情報学教育の分野においては,大学入学共通テストに情報科が入る機運が生じました。また,プログラミング的思考を育む教育,いわゆるプログラミング教育が学校教育で展開され,社会的に注目を浴びることとなりました。

 教育の情報化の分野においても,児童生徒ひとり1台のタブレット型PC環境を整備する学校,自治体が増加し,紙と鉛筆のように,学習道具のひとつとして使うものに変化しました。

 このような環境の変化を受けて,ひとつの研究会で内容論,方法論の両側面からのアプローチに対応させ,研究分野により広い視野をもたせることにしました。

大阪に事務局を移転

 2022年03月16日,情報学教育研究会は創立20周年を迎えました。この年の4月1日,代表に横山成彦が就任し,松原伸一は名誉代表に就任しました。また,事務局の本部機能を滋賀県大津市から大阪府吹田市に移転したほか,Webサイトをリニューアルしました。